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1.日 時:平成21年9月16日(水)13:30〜16:30 |
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2.場 所:朱鷺メッセ:新潟コンベンションセンター マリンホール(国際会議室) |
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3.出席者: |
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コーディネーター:北野 大 明治大学理工学部教授 |
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パネリスト:消費者団体1名、生産者2名、製造業者1名、学識者3名、報道関係者1名 |
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赤塚 昌一 佐藤食品工業(株)開発部長 |
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漆間 平 漆間ファーム代表 |
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小島 正美 毎日新聞社生活家庭部編集委員 |
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相馬 政春 JA北越後畜産部会長 |
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多賀 昌樹 (社)新潟県栄養士会生涯学習委員 |
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田部井 豊 (独)農業生物資源研究所遺伝子組換え研究推進室長 |
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長谷川かよ子 (NPO法人)新潟県消費者協会会長 |
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三石 誠司 宮城大学食産業学部フードビジネス学科教授 |
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オブザーバー:食品安全委員会、環境省、農林水産省 |
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一般参加者:消費者、生産者、流通業者、マスコミ関係者など131名 |
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4.議事の進め方: |
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農林水産省 農林水産技術会議事務局技術政策課瀬川技術安全室長からの情報提供、学識者からの基本技術及びGMOをめぐる状況の解説、報道関係者からのコメントの後、コーディネーターの司会進行によりパネルディスカッション、その後、会場との意見交換を実施。パネリスト間の活発な意見交換が行われ、また会場からも様々な立場からの意見が出された。
なお、休憩時間にDNA抽出実験のデモンストレーションが行われ、また、一般参加者を対象に「遺伝子組換え農作物に関するコミュニケーションのアンケート調査」を実施した。 |
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5.主な発言の趣旨(○:パネリスト、オブザーバー、●:参加者) |
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(1) |
各分野からの遺伝子組換え農作物の問題点を考える。 |
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○ |
遺伝子組換え技術の開発は1970年代に巨大企業(モンサント社)が巨額の予算を20年以上にわたり投じてきて、1996年から事業展開を始めたが、日本はこれに対応できるか。 |
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○ |
モンサント社に比べて日本の基礎研究は遅れてはいないし、世界のトップランナーの1人である。しかし、開発研究が商品化へ進展する間のギャップがあって、商品化に至っていないことが問題である。これからは、メジャーな作物は民間で担当し、マイナーな作物の研究では農水省で対応するなど考えられる。 |
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○ |
畜産業の飼料については、BSE発生時には、安全・安心の飼料を何よりも考えていた。安全な飼料ということで非遺伝子組換えを求めてきたが、価格が高騰して困難となった。遺伝子組換え飼料の使用については消費者の理解を得ながら考えていきたい。 |
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○ |
養豚では、飼料の100%が海外からの輸入品で、昨年10月から生産費割れの状態が続いている。非遺伝子組換えの高価な飼料を使った畜産物が消費者の理解を得られるか。 |
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○ |
加工食品メーカーの立場として、遺伝子組換えについては安全性が十分担保されないと消費者が敏感に反応するので、慎重にならざるを得ない。将来とも遺伝子組換えの安全性が確保されなければ使えない。 |
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○ |
消費者協会の立場から、遺伝子組換えは不安と感じている。科学的に安全だと保証されていないように思える。安全審査のデータは会社側に任せて良いものか。 |
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○ |
学生対象のアンケート結果では、遺伝子組換えの情報が少なく、実態や安全性については分かっていない状況にあるので、このコミュニケーション事業は情報提供の面で大変意義がある。 |
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○ |
管理栄養士の中では、遺伝子組換えの扱いが分からない。遺伝子組換えを食べてもどのように体内で代謝されるのか分かっていない。機能性の遺伝子組換え食品は栄養上良いことかもしれない。「遺伝子組換えでない」と言う表示は逆に遺伝子組換えは危ないのかというイメージを抱かせるので問題。 |
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○ |
表示は消費者が製品を選択する時に重要な指標となるので、分かり易くする必要がある。遺伝子組換え混入率5%までは表示義務なしとなっているが、EUでは0.9%であり、わが国でも足並みをそろえてほしい。 |
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○ |
消費者の立場からは、遺伝子組換えの情報は透明性を高めて欲しいし、考える余地も残しておいてほしい。一番心配なことは、知らないうちに食べさせられていたと言うこと。 |
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(2) |
正確な理解と合意点の形成について |
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○ |
情報を取るにはある程度の努力が必要、何も知らないわからないでは、進歩が無くなる。殺虫性遺伝子組換え作物は、特定の昆虫に害作用があるものの、人畜には何の作用もない。これは食品安全委員会では安全性が評価されている。 |
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○ |
遺伝子組換え食品の安全性は未知のタンパク質がなければ、アレルゲンにならないと考えている。個人的意見としては、遺伝子組換え食品の場合は十分に評価されていると思う。トウモロコシの場合はBt(殺虫タンパク質)を作物に使わないと害虫の食害にあい、カビ発生による発癌物質が生じ易くなり、むしろそちらの方が懸念される。遺伝子組換えは未知と言うだけで、拒否するのはいかがなものか。 |
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○ |
知らない、分からないから不安、だから拒否するというのは、遺伝子組換えの実際内容が分からないことからの不安ではないか。このような日本のスタンスでよいのか。 |
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○ |
未知だから知らない、だから拒否と言うだけでなく、新たな情報を知らされる機会を作ってもらいたいし、いろんな立場の人が加わり、皆の問題として考えていきたい。消費者だけが置いてけぼりではなく、共に考えていくことが大事と考えている。 |
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○ |
日本は、遺伝子組換え作物の輸入だけで国内で技術ができなくて良いのかとの疑問があった。決して良いわけではない。モンサント社の研究費が年額1,100億円、農水省の独立行政法人の運営費が1,200〜1,300億円で同じ予算レベルで競争していて、頑張っている状況にある。 |
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○ |
わが国の遺伝子組換え受け入れの現状をどのように打開するのかとの問いに対して、今日の講演の中で「共存」という言葉が出てきたが、お互いが少しずつ我慢をするという状況が大事である。正確な情報提供は風評を起こさないための布石として不可欠である。新しい遺伝子組換え作物を試したいという農家も多い(40-50%)中で、栽培の申請手続きができるように、地方の規制に任せるのではなく農水省で全国対応で制定する必要がある。 |
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○ |
消費者としては、遺伝子組換え食品の安全性の専門的評価を十数年もかかる場合にも、情報の公開と透明化を科学に求めたい。社会の判断として、消費者の発言が良い方向に向かうのではないか。 |
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○ |
遺伝子組換えについて日本の中で世界の情報を見ながら共存してやって行く道を捜していく。世界の動きをよく見て日本も考えていくと前向きの検討ができると思う。 |
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(3) |
一般からの意見、質問 |
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● |
新潟ではコシヒカリと遺伝子組換えイネとを栽培すると交雑が心配になるので、国が統一したガイドラインを作る必要性があるのではないか。 |
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● |
一般の人を対象に遺伝子組換え食品の安全と安心を持ってもらうためには、情報が少ないのでリスクコミュニケーションを含む教育の場を持つことが大事だと思う。 |
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● |
遺伝子組換え技術や分析技術の進歩によって、8遺伝子を組換えたスタック品種が出現し、遺伝子組換え混入率5%をどのように保持することになっているのか。 |
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● |
パネル討議の中で遺伝子組換え育種技術に対して否定的なニュアンスで受け取られたパネリストがいたが、それでは従来の品種改良も駄目なのかどうかをお聞きしたい。 |
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(4) |
総括 |
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現在、遺伝子組換え作物に不安を持っている人が多いようだが、知らない、分からない、不安、だから拒否というパターンが多い。この場では強制するのではなく、正確な情報を良く理解してほしい。そして自分で判断できるようにしてもらうことが重要だ。
次に、共存ということ。遺伝子組換え作物を栽培してみたいという農家の人もいたり、遺伝子組換え食品でも良いという消費者もいたりするので、自分がいやだから遺伝子組換え作物を拒否するのではなく、遺伝子組換えを良く理解した上で、共存することが大事である。そのためには、試験をしたり安全を確認したりするために要するルール作りをする必要がある。
遺伝子組換え技術は、従来の品種改良ではできない機能性の付与や耕作不適地での作物の栽培を可能にすることが期待されている。ある技術を評価する場合には、現在のメリットで判断するのではなく、次の世代でどうなるかを考えて判断することが肝要である。その意味でもこのようなコミュニケーションの機会は有意義である。 |
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別 紙: |
コーディネーターとパネリストの御紹介[PDF:412KB] |
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配付資料: |
遺伝子組換え農作物に関するコミュニケーション
− 「食料」と「技術」の未来を考える − [PDF:5,748KB] |
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会場風景: |

会場の様子

パネラー

パネルディスカッションの様子

DNA実験

意見交換の様子

遺伝子組換えカーネーションの装飾花

会場の朱鷺メッセ

朱鷺メッセの遠景
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